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2020年7月29日 (水)

「FUYUHIKO EARLY WORKS "1987-1990"」 / 谷フユヒコ

 お気に入りの CD の紹介です。
機会があれば是非どうぞ。

Cd_fuyuhiko_early_works


 アルバム BEING & TIME に惚れて購入しましたが、谷フユヒコ氏の初期の活動を集めた、これまた貴重な作品集です。

 音源がカセットテープなのか、聞いているといずれも全体で数か所、僅かにドロップアウトしたり音が大きなところ(特にシンバルなど)で歪んだりもしますが、そんなことが些細に思える程、BEING & TIME に至る広大無辺な谷ワールドのビックバン直後の姿を垣間見ることができると思います。

 全曲とにかく谷氏のギターが美しいです。
BEING & TIME でもそうですが、あまり歪ませないストレートに近い音色と極めて安定したプレイは松原正樹氏や '85 年頃の和田アキラ氏に通ずるものがあると思います。

 最初を飾る Strange Notes のタイトルに通じる奇妙でスリリングな展開はやはり期待を裏切らないもので、作曲も含めてもとから凄い人だったんだと感心することしきり(賛辞)。

 BEING & TIME では小曲だった Freddy のオリジナルがここでは荘厳美麗な装いで待ち構えており、BEING & TIME に通じる圧倒的な音数と目まぐるしい展開に思わず身震いを覚える程です。
甲乙付け難いですが、このアルバムの中では 1~2 位を争うくらいクリティカルヒットな作品です。

 また Blue や Romance でのややストイックともいえる抑え気味のプレイが、よりこれらの作品を際立たせているようで聴き込む程にその魅力を増幅させてくれます。
個人的には雨後の澄んだ空気を彷彿させる透明感が素敵です。

 他にも貴重なライヴ音源がこれまたストライクで、よくぞこのような素晴らしいアルバムを世に出してくださいました!と感謝せずにはいられません。


 プリズムの古いバンドスコアのインタビューで渡辺建氏曰く
「どのようなリズム形態でも、ぼくらが 1 番好きなのは "マインド・ゲーム" が音楽の中でできる-そんな音楽なんです。」

 私もそうです。

 だからこういうアルバムに出逢うと心から嬉しくなります。
谷氏には是非これからも頑張っていただきたいです。

 BEING & TIME と併せてオススメのアルバムです。

 

※谷フユヒコ氏のサイトでピックアップしていただいたようで感謝とともに汗顔の至りです。

今後益々のご活躍をご祈念申し上げます!

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