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2021年1月

2021年1月14日 (木)

EPC-100CMK3 にまつわる独り言

Cart_epc100cmk3_1

 テクニクスの MM らしからぬ音がする MM カートリッジです。
端正過ぎて面白味が無い、蒸留水のような音だ、というような話もよく聞きました(今も聞きます)が、当時のテクニクスのストレート & フラット思想(志向)からすれば不思議でもなんでもなく、変換器としての精度を徹底して追求した結果がこの 100 シリーズとして結実していました。
噂では MK5 の予定もあったらしいのですが、その頃はもう CD に押されて実現しなかったようです。

 手元にあるのは 100C から続いた 3 世代目ですが、針が MK4 用の 100ED4 なので実質 MK4 相当になっています。

 音は改めて言うまでもなく、何処までもフラットで癖が無いのが癖という感じです。
よく言われるところの MM っぽさは感じられず、たとえは悪いですが、優等生的な MC を聴いているような感覚です。
とは言ってもやはり MC ではなく、振動子の軽い IM(MI)のような一面もうかがわせるものの、それともどこか違う、なんとも喩えようがないオンリーワンの不思議な世界です。

 全域にわたって端正で見通しが良いの加えて高分解能な印象で、気が付くとその不思議な音の世界に魅了されているという感じです。

 205CMK3 や MK4 程ではありませんが多少線の細さは感じますが、キラキラした感じは抑えられていて、そこはやはり 100C シリーズであることをうかがわせてくれます。

 改めて CD 音源と比べてもほぼそれに遜色がないことが分かり、アナログも突き詰めていけばデジタルの音に近づくのだ(逆も然り?)という印象を持ったのも確かです。


 出力電圧が 1.2mV と MM にしてはやや低めなので、ボリューム操作はもとより録音出力もその分低くなるので録音の際は一応注意が必要です。
もっとも普通に再生するだけなら特に困ることはないでしょう。

 100C 系はもともと直流抵抗が 30Ω(205CMK3 は 500Ω)で設計されていて、フォノケーブルの長さの影響をあまり受けないよう配慮されていたようです。

 振動子のダンパにはお馴染みの TTDD が使われていますが、幸いにして我が家のそれを使っているカートリッジ(針)で腰抜けになっているものはありません。
もっとも今後も大丈夫という確証は何処にもないので少々気になる部分ではあります。

 100C には姉妹機の 101C があり、こちらの方が線が太くて聴き易いという話もあります。
残念ながら私はまだ実機を聴いたことが無いのですが、機会があれば是非手に入れたいと思っています。

 

 普段はあまり出番がありませんが、貴重なアルバムの録音には欠かせない、ここぞという時に活躍してくれるカートリッジです。


Cart_epc100cmk3_2

Cart_epc100cmk3_3

スタイラスガードが有効の状態

2021年1月12日 (火)

さくら入院中

20190915_sakura

 1/5(火)の昼までは元気に騒いでいたのを確認しているのですが、夕方仕事(在宅)を終えて 2 階から降りて居間にいくと元気が無い様子

 フンも水分過多に加えて尿酸しか見当たらず、同じ状況から落鳥した「なつ」のことがフラッシュバックして慌てて保温を開始しました。
尿糖はほとんど出ていないようで糖尿病ではなさそうでした。

 翌 6 日に小鳥のクリニックに連れていくと即入院となりました。

体重の推移は
 4 日 : 95g
 5 日 : ---
 6 日 : 朝 : 87g 夕 : 85g (入院治療開始、強制給餌)
 9 日 : 朝 : 83g
12 日 : 77-78g

 点滴と強制給餌のおかげで、ようやく自発的にシードを食べるようになったらしいのですが、腎臓その他に問題があるそうで依然として余談を許さない状況にあるとのこと。

 さくらは今年で 21 歳になるのである程度覚悟はしているものの、それでもなんとかしてあげたい思いから引き続き治療をお願いしました。

 朝の第一声はさくらが担当していたのですが、いまでは「くろ」がそれを引き継いでいます。
鳥同士でも暗黙の了解みたいなものがあるのでしょう。
くろと「さつき」の 2 羽は元気にさくらの留守を守っています。


 引き続き経過を見守りたいと思います。

2021年1月 8日 (金)

AT-F3II にまつわる独り言


Cart_atf3ii_1

 非常にコストパフォーマンスが高いことで知られたオーディオテクニカの MC カートリッジです。

 前モデルの AT-F3 も大ヒットしましたが、これはそのアップグレード版で LC-OFC のコイル線が PC0CC-6N になったものです(のちに更に AT-F3III となる)。

 当時、実勢価格で 8 千円前後の MC でありながらチップは無垢の楕円と、今では有り得ないサービスぶりで
「ちょっと試しに使ってみよう」と思わせるのに充分な魅力を持った製品でした。

 私もそのノリで揃えたのですが、たぶん多くの人がそう感じたように価格からは信じられない堂々とした鳴りっぷりに驚かされたものです。

 一部のブログ等では、そうは言っても上位機に比べると云々…と、いいようにダメ出しを喰らっているのを何度か見掛けましたが、それはそれでまぁ置いといて、普通に楽しむ分には何の不満もなく、このシリーズは同クラスの MM カートリッジ付プレーヤからの乗り換えを意識したのか、適正針圧も 1.5g と扱い易く設定されており、MC のエントリモデルとしての魅力を充分に備えた製品だったと思います。

 音の傾向としては、ウチの組み合わせではややハイ側の主張が強いですが、嫌味なほどではなく、元気な中にもしっかりと地に着いた MC らしい鳴りかたをしています。

 恐らくはキャラクタを決める高域のピークが割と目立つところにあるのだと思いますが、その辺は負荷抵抗を変えることである程度コントロールできると思います。

 推奨負荷は 100Ωで、100Ω で受けると確かに元気な感じが前面に出ますが、30Ωや 15Ω では教科書通りの変化をみせて大人しくなり端正な雰囲気に変わります。


 この製品も既にディスコンとなりましたので、針交換したくてもできないのが辛いところです。

 もっとも減るだけ使っている訳でもないので、ダンパがヘタるとかカンチレバーを折ったりしない限りは大丈夫だと思うのですが、今思えばもう 1 個買っておけばよかったと後悔することしきり。


 発電形式にかかわらず、今じゃメジャーブランドで 1 万円以下の現行製品を探すことが難しくなりました。

 これも時代の流れで、それだけアナログレコード再生が「趣味の世界になった」ということなんでしょうが、もう二度と 80 年代のように 1 万円以下の投資で新品を「気軽に買い足して楽しむ」というスタイルが来ないのだろうと思うと寂しいものです。

 その意味でも、当時を彷彿させる非常にインパクトのある製品だったと言えましょう。

Cart_atf3ii_2

ピンボケですが…

2021年1月 5日 (火)

サーモンフライ White Doctor モドキ ("鮭の揚げ物"じゃないよ!!)

W_doctor

 むかし HP で使っていた画像を漁っていて見つけたもので再びお目汚しですが、当時練習で巻いた White Doctor(ホワイトドクター)モドキです。
モドキというのはヘッドの処理が違うためです。
オリジナルは赤のウール指定ですが忘れてそのまま黒で処理してしまいました。

 フックはバートリートの 1/0 です。

 ホワイトドクターは割とレアマテリアルが少なくて巻き易いものの一つだと思います。
ウイングのスワンとチークのチャテラーは、それぞれグースショルダー、キングフィッシャーで代替しています。

 ボディをもう少し長くとっても良かったかなと思いますが、注意していても巻いている最中は案外気付くのが難しく、大抵あとになってから「あれっ?」となるものです。

 いま改めて見ても色々とツッコミどころ満載ですが、あちらを立てればこちらが立たずで、なかなか一筋縄ではいかないことも確かでした。

 

 以下、当時の作業の様子です。

Wd_mk01

アンダーウイングはこうして予め縛っておくと良いです。


Wd_mk02

Wd_mk03

取り付けるウイングは左クイル右ウイング


Wd_mk04

スレッドにワックスを施して少ない回転数でしっかり固定します。


Wd_mk05

ジェイを巻き、サイドのガレナを結びます。


Wd_mk06

サイドにキングフィッシャー(本来はチャテラー)を付け、トッピングを結び、最後にブルーマコウをホーンに結びフィニッシュ(本当はヘッドに赤いウールを巻く)

2021年1月 3日 (日)

AD と CD で同じ曲をスペアナで比較してみた。

 正確さには欠けるのですが、CD と AD で同じ曲のスペクトラムを比較してみました。
※ f 特ではなく、あくまで楽音というかソースのピークを拾っただけなので、そこはお間違えなきよう。

 グラフの赤線は AD、水色は CD ですが、重なっているところでは白かったり緑がかったりしています。

Spc_ad_cd

 CD は比較的古いものではあるものの、リマスタの際に色々いじっている可能性が高いので、そこの差は目をつぶっています。

 曲はカシオペアのアルバム 4X4 より Mid Manhattan を使用しました。

 本当は両方の音をアップロードしたいところですが、著作権の絡みがあるのでその旨悪しからず。

■ CD
 Accuphase DP-75V --> C-275V rec out --> TASCAM DA-3000 (アナログ入力)

■ AD
 Technics SP-15、EPA-250、EPC-300MC --> SH-305MC (40 Ω受け) --> Phase Tec EA-5 (MM 受け) --> C-275V rec out --> TASCAM DA-3000 (アナログ入力) ※サブソニックフィルタ無し

DA-3000 の録音設定 : Fs 48kHz / 16bit、wav 形式

解析に WaveSpectra (efu 氏)を使用


 グラフはスピーカ経由ではないので当然聴感補正はしていませんが、一聴してわかるのは AD はハイ側がやや大人しい感じで、それはグラフからも見て取れます。

 使用したカートリッジが割と大人しめのキャラクタなので、そのせいもあるかもしれませんし、それに加えて振動系の経年変化の影響もあるのかもしれません。

 聴き易いと言われているのは右肩下がり(ピラミッド型:1/f)のバランスなので、CD に比べると僅かにそれに近いとも言えますが、これは好みもあるので難しいところです。
雅楽等に比べて西洋音楽はこのピラミッド型傾向が多いようです。

 CD はフォーマットの関係で 20 kHz 以降が急激に落ちていますが、AD はレコーダの LPF (@ Fs:48kHz)のギリギリまで伸びています。

 20kHz より上はそのほとんどが雑音と言われていますが、可聴領域に影響しているとの話もあり、45-50kHz あたりまでの高調波を入り切りすると雰囲気が変わることが分かる、みたいな内容だったように思います。
以前 CD プレーヤでその部分をシミュレートするものもあったように記憶しています。

 年齢とともに高い音が聞こえなくなってくるので私なんかには難しいでしょうが、10-20 代の若い人ならその微妙な差も感じ取れるのではないかと思います。

 今後テストレコードが入手できれば、カートリッジ毎の f 特の違いなんかも比較していきたいと思っています。

2021年1月 1日 (金)

オーディオクラフトのヘッドシェル

Head_shell_craft_as12k

 クラフト(オーディオクラフト)のシェル(AS-4PL 以降)が好きでよく集めています。
上の画像も中古で入手したものです。

 クラフトは一点支持のトーンアームが有名でした。
ヤジロベエのような構造ですから、そのままでは不安定なためオイルでダンプして使う(その分アームの感度が落ちる)という非常に特殊な方法でしたが、当時はダブルナイフエッジ式のサエク(AE)とよく比較され、いずれも熱心なファンに支持されたものです。

 私もいずれはどちらかを使ってみたいと思っていましたが、結局トーンアームはサエクに落ち着きました。

 両者のトーンアームに対する思想や構造の違いはさておき、シェルのデザインに限っていえばやはり最初の画像に代表されるクラフトのタイプが好みで、その関係で今でも程度の良いシェルを見つけるとできるだけ確保するようにしています。

 重量は AS-4PL だけ 13g 超え(資料では 13.4g) で、あとの AS-10K や 12K は製品番号通り 10g、12g となっていました。

 クラフトのシェルは、カートリッジの固定を兼ねた指掛けとシェル直結のリード線、そしてダブルロックピン(パーフェクトロック方式)が特徴で、特にダブルロックピンに関しては実物を入手するまで私もずっと注目していました。

 もっとも、実際に取り付けの際に生じるアソビは 1 ピンとほぼ変わらずで、これは同社のアームに併せて設計されているのかな?とも思っていますが、残念ながらクラフトのアームが手元に無いので実際のところは定かではありません。

 ただ、アソビを無くするとちゃんと入らないシェルも出てくると思うので、他社製品との互換性を保つ意味でも多少のアソビは仕方ないと思われます。

 いずれにせよ厳密に固定するにはターンテーブルの水平出しも含めて、シェル固定の際には水準器(気泡管)等を使って調整が必要なのは言うまでもありません。


 製造時期によってシェルの刻印に多少の違いがあるようですが、それもまた新鮮で良いものです。

 

以下は 1 ピンのシェルと 2 ピンのそれで固定した際のジョイント部のアソビについての一例です。

 

Shell_1pin_lr

ジョイントネジの回転方向(左)と逆(右)で固定した場合の左右の傾き具合 1 ピンのシェルの場合


Shell_2pin_lr

同 2 ピンの場合 上の 1 ピンとあまり変わりませんが、シェルによって多少のばらつきが認められます。キャビネットの水平出しが甘いので回転方向に最大でほぼ水平になっています。


Head_shell_craft

30 年選手のシェル テクニカのカートリッジ AT120Ea + 針は AT7V のそれで使っています。


Head_shell_craft2

PHONIC の PAA3X を使ってみた (主に前モデル PAA3 との比較)。

Paa3x_1

 あくまで趣味のオーディオ用として使っているので、プロの現場での使い方とかけ離れている場合があるかもしれませんがそこはご了承願います。

 この PAA3X はリアルタイムアナライザ(RTA)以外にもいくつか機能がありますが、今のところ私は RTA しか使っていないので、それに限定して書いています。

 前モデルの PAA3 から大きく変更された点は 31 バンド(1/3 オクターブ)に加えて 61 バンド(1/6 オクターブ)でも計測できるようになったことと、モニタのカラー化と管理ソフトの変更ですが、実はそれより気になったのが前モデルのように採取データ(数値データ)の利用ができなくなったことです。

 測定結果の保存はスクリーンショット(bmp)のみで、画面サイズに合わせた 320x240 と小さめです。

 データの保存には付属のマイクロ SD カードを使います。

 

 前モデルの場合、測定した生の数値データをいくつかストアしておいて、管理ツールで PC に取り込んで平均値を出したりすることが可能でしたが、そういうことが一切できなくなりました。

 従って、自分で数値データを利用したいという方は前モデルの PAA3 を探してお使いいただく方が良いでしょう。

 なお、実際にピンクノイズで測定しながら画面を見ているとピークやディップが目まぐるしく変わるので、それらの影響を避けながらおおよその平均を出したい場合は、RTA のレスポンス時間を長くとる必要があるでしょう。
最少は 35ms ですが 250ms(VU の 300ms に近い)あたり、もしくはそれ以上を選ぶと良いかもしれません。

 

 本体に USB ポートがありますがこれは内蔵充電池の充電専用で、データのやり取りには使えません。

 充電はこの USB ポート経由でしか行えませんし、前モデルのように一般的な単三電池を使うこともできません。

 

 SG(信号発生器)については、私は前モデル付属の CD の音源ファイルを使っているのでそこはノーチェックです。
PAA3X に CD 音源は付属していません。

 

 前モデルからデータの扱いも当然進化しているだろうという先入観がありましたが、そこは残念ながら実現されていませんでした。

 ちなみに上位機種の PAA6 だと測定データをテキストで保存可能のようですが、マニュアルにはそれ以上詳しい記載が無いのでなんとも言えません(実際に実機で試した訳でも無いので詳細は不明)。
PAA6 については実際に使っている人や PHONIC に訊くのが一番でしょう。

 

 前モデルのように PC との連携は出来ません。
完全にスタンドアロンのチェックツールですが、悪いことばかりではなく、操作性は前モデルに比べて良くなっていると思います(あくまで個人の感想)。
ジョグコントロールはとても便利です。

 

 マイクは着脱式になっています。
使わない時には本体裏の収納スペースに入れておけるようになっていますが、個体差なのか収納したものを取り外す時にキツくて大変なので、私は別の袋に入れてケースに仕舞っています。

 以上を承知の上で割り切って使う分には前モデル同様に良いツールだと思います。
ちなみに前モデルは本機の購入にあたり手放しました。

 

Paa3x_2

電源 ON から操作可能になるまで 1 分近くを要します。


Paa3x_3

RTA の設定画面 左上の FUNCTION で測定品目を変更できます。


Paa3x_4

RTA のレスポンスタイム ここでは 250ms にしています。


Paa3x_5

測定の一例


Paa3x_6

板状の専用充電池が使われています。


Paa3x_sample_1

スクリーンショットの一例 31 バンド(1/3 オクターブ)時 サイズは 320x240 です。


Paa3x_sample_2

61 バンド(1/6 オクターブ)時

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