2022年1月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

twitter

無料ブログはココログ

書籍・雑誌

2021年7月14日 (水)

重星の書籍「THE CAMBRIDGE DOUBLE STAR ATLAS」と「AN ANTHOLOGY OF VISUAL DOUBLE STARS」

Book_double_star_1

 どちらもケンブリッジ大学出版(?)から出ている重星に特化した書籍です。

 真の重星好きはワシントン重星(WDS)カタログなんかを愛でながら観望の計画でも立てるのでしょうが、私も嫌いではないものの、さすがにあれを長時間凝視しているとめまいを覚えるので、もう少し見え方の解説付きでイージーなものがないか?と探していてこれらを見つけました。

 観望に際して余計な先入観を持たない、という意味では WDS カタログも良いのですが、あれを読み物として楽しめるだけ私は十分な経験を積んでいません orz

 

★「THE CAMBRIDGE DOUBLE STAR ATLAS」(全 170 頁程)は、星図と重星リストを 1 冊にまとめたもので、星図は星雲・星団も含めてかなり詳細に描かれており、星図単体としても充分過ぎる内容だと思います。

Book_double_star_2

夏の大三角付近

 星図上の重星は通常の表記に加えて若草色の併記があり眺めるだけでも楽しいですが、実用性も充分で赤色ライトの下でもちゃんと読めるのが有り難いです。

 2,500 有ると思われるこの若草色のペアを網羅した後半のリストには、多少の例外はあるものの合成等級で 7.75 等より明るい星(伴星は 13.5 等まで)が掲載されており、分離についてはその 9 割が口径 15cm でカバーでき、最も狭い角距離(アッベ限界 Ro=113/D で 0.5″より狭くないもの)には 25cm 以上が必要、というようなことがリストの冒頭に書かれています。

 リストは星座毎にまとめられていて、WDS カタログのように何の素気もないものもありますが、それに混じって有名どころやおそらくはそれなりに研究調査が進んでいるであろう対象については、それらについての軌道要素などが記されています。

Book_double_star_3

 "100% 近い確率で恐らく連星"といった表記も結構あってなかなかに興味深く、色々想像を逞しくさせて読む(見る)のが楽しいです。

 個人的に好きなフォント(Arial の仲間?)を使っているのもポイント高いです。


★もう一冊の「AN ANTHOLOGY OF VISUAL DOUBLE STARS」は、目次も入れると 470 頁ちょっとのボリュームで、前半の 50 頁くらいまでは諸々の基礎知識や、この本に直接または間接的に関わったであろう人達のことが書かれています(まだ全部は読んでいない)。

 重星は厳選された 175 個を掲載しており、おおよそ 1 対象に対して 2 頁を使って解説しています(たまに 3 頁有り)。

Book_double_star_4

一例 うしかい座Σ1785 のページ

 先頭は対象の物理的要素、次に発見の経緯(History)、現在の状況(Mordan Era)、観察(観望)についてのメモと近傍の重星情報(Observing and Neighbourhood)、そしてごく最近の計測情報(Measures)に分かれており、一つの重星にこれだけスポットを当てていることに驚くとともに、海の向うにも熱心な人達が居る(むしろあちらが本家!?)という嬉しさを一人噛み締めています。

 発見のくだりにはお馴染みのハーシェル一家や W シュトルーベの名前が有り、大口径とはいえ当時の青銅製の鏡や測微尺の性能を考えると、さぞや苦労が絶えなかったであろうと当時に思いを馳せるとともに、今こうして私達が楽しめるのも彼らの地道な観測があってこそで、改めて偉大な先達への敬意とそのめぐり合わせに心から感謝したいです。


タイムスリップできるなら彼らの傍で観測の様子を見てみたいものですね。


 重星ファンにはオススメできる 2 冊だと思います。

2019年11月 2日 (土)

「言の葉の庭」にハマる。

Kotonoha_no_niwa

 「君の名は。」つながりで見てこれまた現在進行形でハマっている作品です。

 本作のヒロインである雪野先生は「君の名は。」本編では"ユキちゃん先生"として「かたわれ時」という言葉を視聴者に知らしめる重要な役割を果たしていますが、その割にはモブっぽい描かれ方で、私も最初は大して気にも留めなかったのですが、まとめサイト等で前作=「言の葉の庭」のヒロインであることを知り、それだけという訳ではないのですが、新海作品をもっと知りたくて次に選んだ作品でした。

 で、今回は映像より先に小説を読んで予習してからの映画鑑賞と相成りました。
予習していたせいか、すんなり受け入れられたのは言うまでもありませんが、とにかく映像が美しくて、それ故に雪野の苦悩と葛藤が際立って感じられ、観る度にこちらも胸が締め付けられます。

「俺、雪野さんが好きなんだと思う」という孝雄君に対して、予想通り
「雪野"さん"じゃなくて"先生"でしょ?」

 と返す彼女に「ああ終わった…」と思わせておいての急展開、あの階段の名シーンへと突入する訳ですが、いつも一緒に大泣きしています。
本編で最高にお気に入りのシーンですね。

 ただ、46 分という限られた時間の中では、やはり全てを過不足なく描き切ることは難しいようで、後半ギリギリまで特にこれといった大きな起伏が無いまま淡々と進むので、そういうのが苦手な方にはちょっと大変かもしれません。

 逆に、本編と似たような実体験をされた方には痛いほど良く分かるシーンが盛り沢山であるとも言えるでしょう。

 いずれにせよ、この作品が好きになったなら小説も併せて読まれることを強くオススメ致します!!

 オーディオコメンタリーでも新海監督が掘り下げて説明されているので、それだけでもかなり参考になりますけんども…。


 それから秦 基博さんの歌う「RAIN」がこれまた卑怯で素晴らしいです。
RAIN といえば、私は SOW (Sense of Wonder)の Synphobeat に収録されている同タイトルの違う曲しか知りませんでしたが(こちらも名作)、おかげで大江さん版のこちらも大好きになりました。


 休みの日は「君の名は。」と併せて交互か、或いは平日の夜など時間の無い時は、両方の好きなシーンだけつまみ喰いして寝る日が続いています。

 次はいよいよ「秒速 5 センチメートル」かな?と思っています。

 

2019年8月17日 (土)

3 年遅れで「君の名は。」を見て

Kiminonawa

 公開時には勿論見ておらず、ずっと気にはなっていたものの、なんとなく流れでそのままスルーしてきました。

 むかし同じタイトルの映画か TV 番組があったように記憶しており(岸恵子さんが出てた!?)、それのリメイクかなにかだと勝手に思い込んでいたことも見るのが遅れた理由の一つです。

 もっとも、そのまま見ずに終わらせるのは惜しいと感じたのか 2018 年 1 月 3 日の TV 放送はちゃんと録画していました(その時の俺偉い!)。
で、それをこの程ようやく見て完璧にハマりました(いつものパターン)。

 1 度見ただけでは、沢山有る「あのシーンはどういう意味?」という疑問の全てを解消できず、何度も見直して、更には外伝小説やコミック等も参考にしてようやく点と点がつながっておおよその全体像を掴むことができました。
最近では更に色々な人の解釈も参考にして、その奥行きのある世界を堪能しています。

 切なくもコミカルでスリリングな主人公達のストーリーもさることながら、それを取り巻く街並みや糸守の映像も実に素晴らしく、繰り返し見ても全く飽きません(瀧入り三葉のふにふにシーンとかも)。

 なお、天文ファンとしてティアマト彗星とその挙動や望遠鏡が映るシーンは突っ込みどころ満載ですが、それはそれ、これはこれとして素直に楽しんでいます。

 新海監督の新作「天気の子」も見に行くか、BD が出たら手に入れたいと思っています。

-2019/9/8、9/25 追記-

※「天気の子」は 2 回観てきました(ちょっとだけネタバレ注意)。
健気な陽菜ちゃんは帆高でなくとも守ってあげたくなる存在で、ストーリーも「君の名は。」ほど進行に直接影響するような謎解きが沢山必要な訳でもなく(伏線等は勿論前作同様おおいにあると思いますが)、ただただストレートに若さに任せて突き進む展開に引き込まれました。

 大人になると出来ることが増える代わりに出来ないことも同じだけ増えるもんです。

 私が若い頃には三葉同様、逢えるアテもないのに上京して、当時想いを寄せていた女性に逢いに行ったこともあったり(当然無駄足に終わりましたが)、今考えても馬鹿以外の何者でもないのですが(実はその後逢えた!)、若いからこそ無茶でも何でも出来る訳で、この「天気の子」は一度でもそういう経験がある人には思い切り共感出来る作品になっていると思います。

 なお、三葉と瀧くんも登場しますが、その後の二人の進展については言及が無くて-三葉のネームプレートが「宮水」のままだったりしてちょっと残念でしたが、改めて時系列を追ってみると、二人が須賀神社で再開を果たすのが 2022 年の春なのに対して「天気の子」の舞台は 2021 年の夏なので、この時点でまだ二人は再会していないという結論に至りました。残念 (>_<)

 ただ、詳しく分析している人達によると、帆高が現状(陽菜最優先、雨で水没する東京)を選択したことによって、恐らくは水没しているであろう須賀神社のあの場所で三葉達が再開を果たせず、それぞれ別の人生を歩むことになる、という展開を示唆する向きもあり、ちょっと嫌~な感じもしていますが、そこはご都合主義のパラレルワールドか何かを理由にして双方上手く収めて欲しいものです。

 実際、少なくとも瀧くんと三葉はあの場所で再開を果たしている訳ですから、もし本当に前作との相関があるのだとしたら、前作同様にパラレルワールドのようなもの!?が形成されていると考えるのが自然でしょう。

 もっとも「スターシステム」を採ってたらお互いの関係探っても無駄ですが…。
 たとえばユキちゃん先生=雪野先生で「君の名は。」と「言の葉の庭」との関係考えても辻褄合わないのとかですね(四国からいつ岐阜へ!?)。

 結局ファンとしては主人公達が幸せになってくれること、ただそれだけが願いである訳なんですが、晴れ or 雨のどっちに転んでも変わらなさそうなのがテッシーとサヤちんのカップルで、その意味では二人が羨ましいですね。

 

 「君の名は。」のメンツは登場順に、テッシーとサヤちん(エレベータ or 観覧車内?)、瀧くん(祖母宅)、三葉(デパート 1F のテナント-ルミネのアクセサリ売り場?)、四葉(高校)です。

 圧倒的に台詞が多いのは瀧くんで三葉は二言三言、他はそれぞれ一言ずつですが、三葉の姿が映ると「ああ、元気で居てくれた!」という感情が優先して泣けました。

 また前作に負けず劣らず卑怯なのは RAD の歌で、これだけでも何度も泣かされました。アルバム買うぜ!

-追記おわり-

 

 ちなみに地球ではなく火星に対するニアミスとして 2014/10/19 にサイディング・スプリング彗星(C/2013 A1)が、火星の約 14 万 km のところを通過したそうです。

 地球と月の平均距離の 1/3 程のところですから、まさにこのティアマト彗星と似たようなルートを辿った訳です(当初は火星への衝突も指摘されていた!?)。

 もしかしたら新海監督もこの C/2013 A1 のイベントを少しは参考にされたのかもしれませんね。

 

NASA | Observing Comet Siding Spring at Mars

サムネイルと 56 秒付近から火星から見た彗星のイメージがあります。ティアマト彗星の核がどれほどのものか不明ですが、少なくともこれと同じかそれよりももっと大きく見えたのではないかと思います。

 

NASA Comet Siding Spring

 

 

2015年4月14日 (火)

Sky Atlas 2000 が届いたよ。

Package_arrived2

箱は潰れて補修されていますた。

 2 月末にアマゾン(ドットコムのほう)に頼んでいた星図 Sky Atlas 2000 がようやく届きました。

 海外通販はこれで 3 度目ですが、以前レコード針を逆輸入(?)した時ほどの緊張感は無かったものの、今回は荷物を追跡出来なかったため、届くまで正直不安でした。

 レコード針の時は向こうの店長さんが特に良い人で、何度となくメールで「これはこうだけどどうする?」「これはこうしたほうが良いよ」みたいに(もちろん英語で)色々教えてくれたので、その分割高にはなりましたが、L.A か何処かから船に積み込まれるところまでちゃんと追跡出来ました。

 今回は一番安価な輸送手段しか選べず「到着まで 3-6 週間はみて欲しい」とのことだったのですが、結果的に 48 日掛かりました。

 コンディションはそれほど期待していなかったんですが、古い割には程々といった感じで、ある意味「予想通り」でした。

 ただ、表紙がヨレているばかりか、店主が気を利かせてくれたのか、何箇所かマーカで修正した痕跡もあり「本当に新品か?」と疑ってしまいましたが、中身は比較的綺麗だったので、まぁそれもこれも含めて予想通りだったと思っています。

 A3 より少し小さいくらいなので、家の中で眺めることが主になると思いますが、必要な部分だけコピーして屋外で使うことも勿論有りでしょう。

 先に買った「Pocket Sky Atlas」と併せて、お互いの良いところを活かしながら上手く使っていければ、と思っています。

Sky_atlas2000_1

こんな感じでパックされていました。

 

Sky_atlas2000_2

結構くたびれた感じの外観です。

 

Sky_atlas2000_3

左の「Pocket Sky Atlas」に比べると、やはり図面が大きい分、全体が見渡せて便利です。

2015年2月28日 (土)

「Sky & Telescope's Pocket Sky Atlas」を買ってみた。

Pocket_sky_atlas

全天恒星図との比較 B5 版より少し小さいです。

 手元にはかなり昔に買った「全天恒星図 2000」がありますが、よりコンパクトで色分けされていて見易く、かつフィールド仕様ということで何か適当なものは無いか ? とネットを探していて、この「Pocket Sky Atlas」に辿り着きました。

 普段は「フィールド版 スカイアトラス」(丸善)をよく使いますが、これは見どころを絞って要点をまとめたもので、一見愛想の無い天体リストとスポット的な星図がペアのページ構成になっていますが、慣れるとこれはこれで使い易いものです。

 さて、この「Pocket Sky Atlas」は S&T 誌監修ということで、それだけで既に充分な安心感がありますが、web での評判通り、実際に機能的で眺めていて楽しくなる星図です。

 一例を挙げると、リング綴じになっているので見たい場所を開いたままにしておけますし、その際、表紙裏に記載されている簡易的な凡例が必ず左側に現れるようになっています。
ちょっとしたことですが、嬉しい配慮です。

 分子雲等もある程度形が分かるように記載されているので写真撮影にも便利ですし、凡例も分かり易く、星図上で星雲等のおおよその形や大きさを想像することが可能です。
個人的には、これに重星カタログが揃えば、かなり充実した観察が出来そうです。

 基本的に図面ですから、英語が苦手でもなんとかなります。
購入は普通に国内の amazon などの web 通販で扱っています(2,500 円前後)。

Pocket_sky_atlas_b

サンプル 個人的にはやはりこの付近が好きですね~

 

Pocket_sky_atlas_c

全天恒星図との比較

 

Pocket_sky_atlas_a

丸善のスカイアトラス(左)もガイドブックとして気に入っています。

----------
ベテランからビギナーまでパーフェクトな Sky & Telescope's Pocket Sky Atlas は、すぐにあなたを星空探究へと誘(いざな)うでしょう。

Sky & Telescope 刊行の天文図表は、半世紀に亘って他のあらゆる星図のスタンダードと評されてきたものです。
そして今、私達は新しい Pocket Sky Atlas をもって星図の基準を引き上げました。
そのコンパクトさ故、遠征や観測時の携帯性に優れ、扱い易いリング綴じ、そして分かり易い表示ラベルなど、かつてない素晴らしいディテールの星図になっています。
また、チャートには星座の境界線と棒線図の両方を記載しており、あなたの観測の一助となることでしょう。
----------

 裏表紙の一部の大雑把な訳(間違っていたらごめんなさい)ですが、確かに納得のいく内容になっていると思います。